こんにちは。駒沢大学駅前の買取専門店『ゴールドパーチェス』です。
本日は高級時計の代名詞【パテックフィリップ】の創設から今に至るまでの歴史をご紹介していこうと思います。

そもそもパテックフィリップって?
世界三大高級時計ブランドと称される時計メーカーですがなぜ高級なのか?
なぜ世界のセレブに愛されるのかを紐解いて行きたいと思います。
① 創設期(1839年〜1845年)
「革命と亡命から生まれた時計工房」
1,839年、スイス・ジュネーブ。
ポーランドの貴族であり独立運動の指導者でもあったアントワーヌ・ノルベール・ド・パテックは、祖国ポーランドの蜂起失敗により亡命生活を余儀なくされます。
彼は時計師フランソワ・チャペックとともに時計工房を設立しました。
当初の社名は2人の名前を取り「Patek, Czapek & Cie(パテック・チャペック社)」
この時代の懐中時計はすべて手巻き鍵(キー)式。しかし1,844年、パリ万博で運命的な出会いが訪れます。
② フィリップ加入と技術革命(1,845年〜)
リューズの発明が時計の歴史を変えた
パテックは万博で、フランス人時計技師 ジャン=アドリアン・フィリップと出会います。
フィリップが発明したのは、「鍵を使わず、リューズで巻き上げと時刻調整ができる機構」。
これは現在の機械式時計の原型そのものです。
この革新により
- 鍵を失くす心配がない
- 防塵性・実用性が向上
- 女性や上流階級にも扱いやすい
という大きな利点が生まれました。
1,845年、チャペックが独立し、「Patek Philippe & Cie」が誕生。この瞬間から、時計史が変わります。
③ 王侯貴族に愛された19世紀後半
「王の時計師、時計師の王」
パテック フィリップは瞬く間に評判を高め
- ヴィクトリア女王
- ロシア皇帝
- オスマン帝国スルタン
- 欧州貴族・富豪
などが顧客となりました。
有名な逸話
1,851年、ロンドン万博でヴィクトリア女王がパテックの懐中時計を購入。その後、ペンダントとして身に着けていたことが記録されています。
この頃から
“Kings’ Watchmaker, Watchmakers’ King”(王のための時計師、時計師の王)
と称されるようになります。
④ 複雑機構の頂点へ(20世紀初頭)世界初・世界最高を連発
パテック フィリップは単なる高級時計ではなく、「最も難しい時計を作るメーカー」として名を確立します。
主な快挙
• 1,925年:世界初の永久カレンダー腕時計
• 1,933年:史上最も複雑な時計
→「グレーブス・スーパーコンプリケーション」
(24の複雑機構、製作に8年以上)
この時計は後にオークションで当時の時計史上最高額を記録しました。
⑤ スターン家による独立経営(1932年〜)
クォーツ危機を生き延びた理由
1932年、世界恐慌の中で、文字盤メーカーだったスターン家が経営を引き継ぎます。この判断が、後の奇跡を生みます。
クォーツショック(1970年代)
多くの名門ブランドが倒産・吸収される中、パテック フィリップは
- 機械式時計を捨てなかった
- 大量生産を拒否
- 芸術品としての時計を守った
結果、機械式時計復興の象徴となりました。
⑥ ノーチラス誕生(1976年)

「高級=ドレス」の常識を壊す
1,976年、ジェラルド・ジェンタがデザインした ノーチラスが誕生。
- ステンレス製
- スポーツウォッチ
- 高額
当時は「理解不能」と批判されましたが、現在では世界で最も入手困難な時計の一つに。
⑦ 現代の哲学
「あなたのものではない」
パテック フィリップを象徴する言葉:
「You never actually own a Patek Philippe.You merely look after it for the next generation.」
(パテック フィリップを所有しているのではない。次の世代のために預かっているだけだ)
これは
- 世代を超える耐久性
- 流行に左右されないデザイン
修理部品を100年以上保管という姿勢の表れです。
⑧ 現在のパテック フィリップ
- 年間生産本数:約6万本(推定)
- 完全自社一貫製造
- 今も独立資本
- 世界最高峰のオークション価格常連
「作れる数だけ作る」ではなく 「完璧に作れる数しか作らない」
これが現在も貫かれています。
パテック フィリップ
オークション伝説 時計史を塗り替えた名作たち
① すべての頂点
グレーブス・スーパーコンプリケーション(1933)

史上最も有名な時計です。
- 依頼主:アメリカの銀行家 ヘンリー・グレーブス・ジュニア
- 製作期間:約8年
- 複雑機構:24機構
- 永久カレンダー
- ムーンフェイズ
- 日の出・日の入り時刻
- ニューヨーク時間の天文表示 など
エピソード
グレーブスは「世界で一番複雑な時計を、他の誰にも作らせるな」とパテックに依頼。
当時、時計の複雑さを競っていた相手は、ヴァシュロン・コンスタンタンではなく、別の超富裕層コレクターでした。
オークション結果
- 2,014年:時計史上最高額で落札
- 「世界一高価な時計」という称号を長年保持
1点物・依頼製作・人類の技術の極限
これがパテックの価値を象徴しています。
② 「量産品」で世界記録
リファレンス1518(ステンレス)

通常、永久カレンダーはゴールド製ですが、1518にはステンレスケースの個体がごく少数存在します。
なぜ特別か
- 世界初の永久カレンダー腕時計
- ステンレス製は数本のみ
- 当時は安価素材=不人気 → 現存数が極端に少ない
オークション結果
ステンレス1518は量産腕時計として史上最高額級で落札
「レア × 技術史 × 状態」
この三位一体が、パテックを別次元に押し上げました。
③ ヴィンテージ・クロノグラフ神話
リファレンス2499

1,950年代の永久カレンダー・クロノグラフ。
コレクター評価が高い理由
- ケース径が現代的
- ラグの造形が芸術品
- 文字盤デザインが世代ごとに異なる(第1〜4世代)
エピソード
2499は「状態・世代・オリジナル性」
で価格が数倍変わります。フルオリジナル個体はオークションで数億円級に到達。
同じ型番でも「別物」として扱われるのがパテックの怖さです。
④ シンプルなのに高額
カラトラバ(Ref.96 他)

一見すると「普通の3針」。ですが
- エナメルダイヤル
- ブレゲ数字
- ミリタリー支給品
- セクターダイヤル
など特殊仕様が揃うと、驚異的な価格に跳ね上がります。
重要ポイント
パテックでは「シンプル=安い」ではない。歴史的文脈が価格を決めます。
⑤ ノーチラスがオークションで異常化
Ref.5711 & 特別仕様

スポーツモデルですら例外ではありません。
有名事件
- ティファニーWネーム5711
- 最終生産モデル
→ 慈善オークションで異例の高額落札
ここが重要
- 元値は数百万円
- オークションでは桁が違う
「量産・スポーツ」でさえ歴史的意味を持つと芸術品化します。
⑥ なぜパテックはオークションで強いのか
理由1:メーカー自身がアーカイブを持つ
- 何年製か
- どの国に納品されたか
- 元の仕様は何か
すべて証明可能。
理由2:修復しすぎない哲学
- 過度なリダンを嫌う
- オリジナルを最優先
コレクターが最も信頼する。
理由3:歴史に「空白」がない
1,839年から現在までブランドが途切れていない。
⑦ オークション界の格言
「最高額を狙うなら、まずパテックを探せ」
これは誇張ではありません。
まとめ
- 世界最高額時計の多くはパテック
- 量産・シンプル・スポーツすら例外なし
- 時計は「道具」ではなく
文化遺産として扱われている。
だからこそパテック フィリップは時計オークション市場で最も強いブランドなのです。
今回は良く耳にするパテックフィリップ。高級時計ブランドについてご紹介させて頂きました。
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